ANATAKIKOU『 Release You ! 』@東心斎橋Janus dining

city_diving2012-07-21

2012年7月15日(日)
当初はアコースティックでゆったりという趣旨だった
今回のジャニスダイニングというカフェでのライブ、
藤井さんの脱退というできごとがあったために
急きょ座席を少なくして立ち見を増やして
(ほんとに急なことだったんだなぁ…)
しかもほぼアコースティックというよりは通常通りのライブだったから
わたしは立ち見だったんだけど、立ち見でよかったなって思ったな。
前に上の階のジャニスでライブやったとき、
椅子があって椅子に座りっぱなしでアナタキコウのライブみたんだけど
その時すっごく踊りたかったんだよねぇ。。
ステージの高さもフラットだったから、目線の位置が同じだったのも
なんだか距離が近く感じました。
実際いつものライブハウスよりは距離近いんだけどね。椅子席とくに。


またたく合図(松浦・藤井)/午後5時の追随画(+みなぢ)
/レモンの涙(ここから4人で)/アニマルはマニュアル/曖昧な天国に捧ぐ/
アーチ、越えて/今日も明日も/モネラ氏の庭園
/うろこのない魚(松浦・藤井)/ぼんやり、雨(ここから4人で)/
旅のわかれ/万年筆とガールフレンド/シンデレラ/フラストレーション
/RUNAWAYFROM/MY GIRL/
<アンコール>
リリー
<ダブルアンコール>
幻想港町(北條さんも登場)


まずは松浦さん藤井さんがふたりで登場。
最初のMC藤井ちゃんから!って
藤井さんの挨拶からはじまった。
松浦さんいわく
「ホームパーティーみたいになったらいいなって思ってる」と
ランチボックスなんかの紹介もしつつ。
ちなみにランチボックス、お弁当箱のグッズでも
出すのかと最初思っていたよ(笑)きっとわたしだけじゃないはず!
ランチボックス、ナポリタンとサンドウィッチだったんだけど
けっこう美味しかった。


ふたりアナタキコウで「またたく合図」
しょっぱなから、こんなむき出しのアナタキコウ
次にみなぢさんのベースが加わっての「午後5時の追随画」
そして学さんが呼ばれて4人での「レモンの涙」
徐々に人が増えて、音の厚さが増えど、ちゃんと中心にどっしりある
アナタキコウっていう船が
揺れることっていうのはないんだなって思った。
レモンの涙の「わたっても」「かじっても」が
どっちだかわからなくなっているのも、それさえも!
…笑ったけどね!(笑)


そのまま「アニマルはマニュアル」今日はカフェらしい
音がダイレクトに聴こえてくる感じ、
音も声も人肌感じるくらいだったんだけど
藤井さんのコーラスもよく聴こえた!
最初のハイハイ!から良く聴こえると
なんか、にやけてしまうね。
「曖昧な天国に捧ぐ」これがもうほんっとうに大好きで
iTunesでの再生回数900回越えたもんな、
1年ちょっとでこれはキモイよわたしwww
とにかくこの曲における藤井さんのドラミングが
めっちゃかっこいいと思うんです。
藤井さんならではだと思うんです!
サビ前のフィルなんかやりすぎじゃないかと思うくらいの音量だけど
(何度聴いてもニヤっとしてしまう)
とにかくカッコイイ。もちろん詞の雰囲気とかもさ、
あの曲の浮遊感がもう味わえないのか、、とか一瞬考えてしまって
もーれつにさみしくなったりしたけど、
でもやっぱり何度聴いても嬉しい曲。
今日は松浦さん歌詞飛ばさなかったから余計に!w


アーチ、越えて、今日も明日も、モネラ氏の庭園の辺りはもう
ただただかみしめて聴いていたよ。


そしてまた再び2人になって。
自然と演奏がはじまってXTCの曲。こういうのすぐできちゃうの
ほんとかっこいいよなあ。。
松浦さん。最後だからいろいろやっとかないと!
とは言ってたけど、
藤井さん、脱退だけど1プレイヤーとしてゲストとして
招くってこともあるっていう前提での脱退だ、と。
藤井さんも、同じことを言ってたから、きっとそれは
近い将来あるっていう希望はあっていいよね。
ただ嬉しさと残酷さは紙一重ではあると思うけどね…。
そんなふたりでの「うろこのない魚」松浦さんの歌が
今日は本当によかった。強く優しいうた、深く深く沁みる。


ふたたび4人体制になって今日は降らなくてよかった、と
ぼんやり、雨。そして旅のわかれ、という
お別れソングが続くと心臓が痛い。
とくに旅のわかれはなにをどうしたって。
なんでいつも夏なんだろうねアナタキコウ


そして新曲、あのお別れがあってから、
進んだ先にあった万年筆とガールフレンド。何度だっても書きたい。
ほんっとうにいい曲。これを今聴くことができる幸せをかみしめながら。
藤井さんのバスドラ4つ打ちからのこれも夏の曲、シンデレラ。
なんだか明るい昼間に聴くのも不思議な感じの星空感続く。


フラストレーションからRUNAWAYFROMのバンド感ったら!
フラストレーションのラスト、松浦さんのギターが溜めすぎで
藤井さんのドラムの締めと合わなかったのも、愛らしい。
RUNAWAYFROMの時の藤井さんのスネアの音色がたまらんかったな、
今日はスネア2つ使い分けてたけどぜんっぜん違う音放ってたもんなあ。


東京以上にタイトな流れ、気がつけばあっという間のラストの曲。
みんなの笑顔見れてよかったという松浦さんに、
学さんがキーボードを少し鳴らして余韻を誘う。
「やらざるをえんな」とはじまったマイガール
去年の12月のライブを思い出し、今日を想い、
かなりウルウルになりながらぐっと耐えた。
最後のらんらんらーの1節がコーラスっていうより
みんなで歌っているっていう感じに聴こえて、
より人肌の温かさのある一体感を感じて切なくなったり。


アンコール。
松浦さんが帽子を変えてきた。
客席からお花が渡されて、
松浦さんが無理やり服のぽっけに入れるも、
これ藤井ちゃんのでしょ、と、そのお花はバスドラに置かれ。


藤井さんの挨拶。
またサポートすることもあるけど、その時は
一緒やーんって言っていただけたら、と。
そして松浦さんの話。ほくちゃまが抜けたビックバンがあって、
それからこの体制で僕らが思うポップミュージックを発信できて、
その第2章はいったん幕を閉じるけれど、
こんなポップミュージックあるんやっていうのを
僕はこれからも発信していく、と、
こんなようなニュアンスの話を。


そんな話があったあと、「リリー」
松浦さんが歌詞につまり、
いつもニコニコしていたみなぢさんが顔を真っ赤にして
涙がこぼれるのを必死にこらえている。
最後の、6月の空に花束を〜の所で客席から自然と手拍子があがって
松浦さんがいっそう歌えなくなり、そして藤井さんの表情。
これ泣かないとか無理だった。
人間味と愛にあふれすぎていた。
すべてをまるっと抱きしめていたかった。
この時間が終わらないで永遠であればいいのに。。


ダブルアンコール。
みんな出てきたあとに、
大歓声の中ほくちゃまがお酒をもって登場「出発進行!」と。
松浦さん「ごりらがきた!!!w」
松浦さんとほくちゃまのやりとりが本当に変わらない。
お酒のラベルには初期のアナタキコウのほくちゃまが作ったという
ゴム印が押されていたそうだ。粋すぎる。


ほくちゃまのライブ告知もあり、松浦さんの告知もあり、
その流れで、松浦さんが
「藤井もバリバリのドラマーで次はチャゲアスで叩く」
とか言って、そんなことになったらわたし失神するわ!!!
と爆笑したり。
でも今のChageちゃんなら、ヨエコさんの後ろで叩いてた一之瀬さんと
やってたりセカイイチと対バンしたりあるので、ゼロじゃないぜきっと!
しかし節目ライブでチャゲアスの名前聴くとは感慨深かった個人的に(笑)


ほくちゃまも一緒に歌おう!ってことになったんだけど
藤井さん「五つの夜までちゃうで!」
ほくちゃま「ええええ!?」
ほくちゃまほんとうにおいしいところもってくなあ(笑)


最後は明るく「幻想港町」
ほくちゃまに対し「めっちゃ緊張してるやん!」とつっこむ松浦さん。
間奏で「ラップ!!」ってほくちゃまにむちゃぶりする松浦さん。
ぜんぜんラップじゃないほくちゃま。
爆笑する藤井さん。
ああ、ほんとうにこの3人の空気は変わらないんだ。
明日にはもう揃わない3人、だけど
きっとこの先も、ひとたび集うことがあれば
それは変わらないんだろう。
うん、きっとアナタキコウが続く限り。


最後には藤井さんもワンフレーズ、ソロで歌って。
楽しい時をありがとう。
笑って泣いた、すごくいいライブだった。


ライブが終わり、
お酒飲んだりランチボックス食べたりしてるうちに、
打ち上げが始まりそうだったんだけど、
いる人そのままいてもいいよ!っていう松浦さんの粋な計らいで
そのまま残った。けっこうファンの人残ってたと思う。
松浦さん藤井さん、
そして京都ミューズのゆきさださんの挨拶でみんなで乾杯!


さっきまでライブをやっていたのも嘘のように
テーブルと椅子が並べられて普通にカフェになってて
わたしたちもたくさん飲んで食べた。とっても美味しかった。


藤井さんとも松浦さんとも少し話した。
松浦さん、わたしたちはただのファンなのに
アナタキコウについてすごいまじめな話をしてくださって、
とても恐縮だったんだけど、
松浦さんの中のアナタキコウへのぶれない想いがある限り、
我々がどう思おう言おうと、
それをきちんと受け止めつつも、
松浦さんのアナタキコウへの想いを突き進む限りは、
わたしはついていけるし待てると思った。
第3期ANATAKIKOUも楽しみです。


帰り際にはみんなと藤井さんと一緒に写真を撮った。
ゆきさださんがすっとカメラをね、かまえてくれて。(さすがブレーン)
わたしがその写真を手にするのは、先になるのだけど
その頃にはもっといろんなことを実感してくるのだろう。


まだ夢の中の出来事のように思えるくらい
幸せな愛にあふれた1日だった。
ライブハウスじゃなくてカフェだったのも
とてもよかったんだなぁ。いつもより距離感が近くて親密、
こういう暖かさってほんとANATAKIKOUでしか感じえない空間のように思う。
…だから、余計にまだ実感が湧かないんだ。


あまり実感は湧かない、
けどこれからも松浦さんも藤井さんも、変わらず好きでいれるっていう
確かな感触だけはある。
ANATAKIKOUのおかげで得たものがたくさんありすぎるし
感謝の言葉いっぱいいっても足りないくらい。
うん、これからもずっと応援しています。
松浦さん、藤井さん、そしてみなぢさんに学さん、
ANATAKIKOUと、あの場所に集まったみんな、
想いを飛ばしていた人たち、全員に幸あれ!
ありがとう、大好きですANATAKIKOU