どんぐりの話から。

なんか、ひたすらどんぐりのこと考えてる、
「僕らが見せたいものと、
お客さんのみたいものの交差するところにあるどんぐり」
ってやつ。


なんていうか、今年はとくに「音源」と「ライブ」のことを
考えることが多くて、そこにもつながってくると思うんだけど。


いや、前にライブ観に行ったときに
わたしの前にいた方がバンドマンかなんかで、
一緒にいた友達らしき人に
「音源よりライブのほうがよかった」て言われてて、
それに対して「ありがとう」て言ってたんだけど、
音源よりライブって褒めなのか?と、ふと。
「音源のほうがいいって言われることが多いから」とも言ってて
結局のところ、どっちがいいんだろうなあって。


その件に関してつぶやいたら、
ツイッタすごいなって思ったんだけど
ロボピッチャーの伊藤さんが返信くださって。
「すっぴんのほうが可愛いよ」的な感じ、だと。
わかりやすい!
音源のほうが化粧しているっていうことなんだ、と
けっこう納得したわけです。


だいたい、わたしのパターンだと
ライブをみてから、CDを買うことが多いわけですな。
でまあほとんどの場合、ライブとCDとでギャップがあるわけで。
ギャップを埋めることがいいのか、
そのギャップを生かすことがいいのか、
これはもうバンドの方向性にもよるのだろうなって。


ANATAKIKOUの場合は、ギャップは大きいよね。
きいちごも3年ぶりだったもんだから、
音源ありきのライブをみるっていうことが
新鮮であった十年愛のツアーだったので
やっぱ最初はそのギャップに戸惑ってしまった部分も
あったんだろうなあって。。。。
よくよく振り返ってみると、1月のライブの時から
けっこうもう音源意識した音になってたよなー。


そのギャップが悪いってわけじゃなくって
そこがまた面白いっていうか。
どうやって表現するんだろうって、
毎回ドキワクするしドキワクさせられる。
ドキワクが大事。
でもって表現、うん、表現なんだよなあANATAKIKOUって。


だから結局頭に戻るけど
「ライブと音源どっちがいい」のわたしが一番求める答えは
「どっちも!!!!」ですね。
どっちかなんて嫌だ!
化粧もすっぴんも両方誉められたいよ!(笑)
ってわたし化粧しないけどな!(笑)


「交差するところにあるどんぐり」
この交差具合って、
それはもちろん人によって場所は違うんだと思う。
住んでいる所であったり、好きになった曲であったり、
出会った時期であったり、思い出であったり、
きっと求める部分っていうのはそれぞれで、
だから、ある程度どんぐりの大きさって大きくなきゃいけない。
でもきっと大きすぎたらつぶされちゃう。
小さすぎたら、拾えずに通り過ぎちゃう。
このきわきわのラインのどんぐりに会いたいよね。


きわきわ、そうなんだよなー、きわきわなんだわ!「際」ね!
急に納得しちゃったな。きわきわだよね。
見えそうで見えない、触れそうで触れてない、
冗談か本気かわからない、なにかすれすれな部分。
このきわきわ加減の魅力なんだANATAKIKOUって。
ライブも。音源も。なんか今あらためて思った。


あれだ、腐るか腐らないかぎりぎりのところのバナナが
美味しいっていう感じ。…ちょっと違うか(汗


わたしがよくライブを見て言う「きもさ」っていうのも
もっと具体的になんて言ったらいいんだろうって考えてたんですが
きっと「きわきわ」が近いんじゃないかと思った。
「きわどい」じゃなく「きわきわ」このニュアンスわかるかな。。


着地点がよくわからなくなってきたうえに
長いのでここでとめる(汗)
でも考えていることはやっぱ文字にした方がいいな、、、
「きわきわ」って言葉が出たのが収穫。
でもでもまだ語りたいことはあるので、
しばらくこういういろんな思考日記になりそです。


余談だけど、「きわきわ」って
松田優作さんがよくおっしゃってたんだよね。
そこにこだわっていたって言う。
高校生の時、優作さんが大好きで本とか映画とかむさぼりみたから
なんかふと思い出したのでした。