松浦正樹の正夢音楽教室デジャヴ2@明大前CafeBarLIVRE

今日は大好きANATAKIKOUのボーカルの松浦さんの東京ソロライブ
しかも初の単独公演ということで、
いつものようにK先輩と行ってきました。
新宿から京王線に乗ればすぐだったのに
間違えて小田急線に乗るという痛恨のミス!!!!
でも19時ちょうどくらいには会場につきました。


前回のときにもらったプレートにハンコももらえました。
たしか4つハンコがそろうと、何かがもらえるのだったか、な。
しかも入る時に、お腹すくと思いますのでって、
クッキーいただきましたよ。
なんてあたたかいスタッフさんたちなんだろう!
いいイベントになるにきまってますわ。


先輩がトイレ行こうとしたら、まあきさんが入ってたり(笑)
ていうか始まる前、トイレ行きまくってた気がする…。


今日は二部構成なんです知ってましたか?とか言われるも
そんなん初耳だっつー(笑)
またオープニングから沢尻エリカの物まねも入りつつの
ゆるいスタート。


第一部。
寒がりのセーターシック、シンデレラ、午後5時の追随画、マイガール
即興あれこれ、またたく合図、いけないところで


寒がりから続く、シンデレラ…!
たぶん原曲よりキーさげていたのではと思うけど、
ものすごい久しぶりに聴けた!
すっごいうれしかった。うれしかったとしかいいようがない!!


しかも次もひさしぶりにやります、とかって午後5時!
ギター一本だと、なおさらキテレツな雰囲気な感じがする。
ていうか歌詞がはちゃめちゃでした(笑)


マイガール、の、サビの高い声ギリギリのラインが好きすぎます。
この曲は、彼女が留学をしてしまうという友人にむけて
作ったらしいのだけど
今となっては、そんなん関係なくなってくるね、ということを
言いたかったらしいのだけど、お客さんが微妙な反応だったので、
勉強になります、とかなんとか(笑)
「ディスタンス!」連呼していたりとか(笑)


即興というか、
今日のライブの開場から開演までの間に作った曲をやります、と。
もともとメロディーはあったらしく、
そこに今日ならではの詩が乗ってました。
雨男な歌詞ね(笑)
(前回も今回も雨なのであった)


あとは、いちごの歌とか屯田兵の歌とか、あの即興は天才だと思う。


そしてまたたく合図。今日一番聴きたかった曲でもありました。
第1部のラストはいけないところで。
今回のライブはずっと立っていらっしゃったので
立っているのが合っている曲、ということで。


しばし休憩のあと第2部。
後半は。んと即興もいくつかやりつつ、六本木、
君の顔(たしかそんなタイトル)、
おちばかるた、旅の別れ、うろこのない魚、窓の外は死神、
(アンコール)いつだってさよなら


(セットリストは、うろ覚えなのでだいたいこんな感じでしたーっていう
程度に思っててください。メモったわけでないので…)


即興をやっているときに、このメロディーがいい!と言いだして
これどなたか録音して送ってくれませんか、という展開に。
で、送ってもらえたら歌詞をつけて返しますって、えええ!!!
なのでみんな一斉に、携帯やらでその場面を録音しました。
わたしも動画を撮ったのだけど…、これほんとに送っていいのかしら…。


というのを本人に聞きたかったのだけど、
先輩がミュージシャンとは同じ目線の高さで話を
あまりしたくない主義の方でおわってすぐ出てしまったので、、、
まあ、わたしもそうだからなあ。
くさい言い方をすると、ライブの夢を見たまま家に帰りたいというね。
話をしてしまうと現実に戻ってしまいそうで、
どうにもこうにも……。


そして東京の歌を歌いますと、六本木。
今回けっこう意外に思ったのは、ほぼANATAKIKOUの曲だったということ。
ソロをみるのは3回目だけど、ANATAKIKOUではやっていない曲、
打ち込みの曲も2,3曲やっていたように思ったので。
やっぱ、来月ワンマンもあるし気持ちはANATAKIKOUってのもあるのかしら。
その中でも、六本木はソロでしかやっていない曲なはず。
とにかく声がきれい。


まあきさんの東京感の話もしていらっしゃった。
大阪から、夜行バスで来て早朝についたらしく、
朝は新宿のマクドナルドで詩を書いていたという話。
新宿駅で、昔からのファンの子に偶然に会えたという話。


なんだろう、まあきさんの東京話を聞いていると
なんともせつなくなってくる。
とてもモノクロな灰色なイメージが浮かぶんだよね。
カラフルなイメージではない。
漠然としているけど、なにかそれがせつない。
それが嫌っていうんではなく、単にせつない気持ちになるというだけ。


身の上話も今回はたくさんしていらした。
ANATAKIKOUをやる前は会社に勤めていたという話、
幼稚園の時のものすごいモテモテだったという話、
お母さまがミス藤井寺なんだという話。
お酒も入っているから余計なのかな。
こういう話を聴けることがめずらしくって
かえってドキドキしてしまったよ(笑)
ああ、下ネタもだいぶ多かったけどね(苦笑)


君の顔、は、五、六年あたためて
大事にしすぎてまだアルバムに入ってないという曲。
人前で初披露らしい。
うん、だからこそ、まだ誰も触れていない透明さと
人間くささみたいなものが直接流れてきた感じがしました。
そして星が瞬いているイメージが。やっぱ、それなんだよなあ。


おちばかるたは、フルはやらなかったと思う。
バンドとはだいぶまた印象が違う。
そして旅の別れ。しっとりとうろこのない魚。
うろこのない魚は、イントロが秀逸と思った。CDで聴いているとき
ぶっちゃけそんなに好きなほうの曲ではなかったのだけど
改めてメロディーを感じて、そして歌詞を見直したら、
なんてきれいな曲なんだろう、と。音も文字の並びも。


そしてうろこのない魚をしっとり歌いあげたのにもかかわらず
ラストには、マイケルジャクソン追悼曲の窓の外は死神。
なんでもライフワークにしたいそうです、必ず歌うんだと。
だとしてもものすごいしっとり聞けた
うろこのない魚の後にこれはひどい!(笑)
打ち込みの音楽に合わせて
ものすごい気持ち悪いステップを踏み、シャウトしてました。
なんどもいうが、これはひどい(でも誉め言葉なの!)


アンコールは、曲はお客さんにまかせます、
明るく終わるか、すっごいせつない曲でおわるか。
するとお客さんから「ものまね!」の声が(笑)
だからものまねしてくださったんですよ。
誰のものまねだったかど忘れしちゃったんですが(汗)
でも、そういうこともできるんだーって感心したのでした。


で、結局、最初にアンコールでは
これを歌おうと思っていたという曲をやることに。
いつだってさよなら。
歌いだすと、途中でとまってしまうまあきさん。
お客さんから「え!?」の声があがり
「ええー、と言われるということは、そうとうだったんですね」と、
上をみあげて、何かをこらえつつ、再び歌いだし。
最後のサビの、絞り出すような歌声が頭から離れない。


今日は特に、まあきさんの歌に常に空が見えた気がします。
バンドの時も空はあるのだけど、もっと他の建物や道や雲がある。
それがソロだと空しか見えない、というか。
抜けるような青い空、夕焼け、そして星がたくさんの夜空。
目いっぱい、空だけをみた気分。


個人的に、これがとても腑に落ちたっていうことと、
あと、ANATAKIKOUがなんで日本語が似合っているのか、ということも
わかったことが今回収穫。
歌うことについての話もしてたんだけど、
うまくニュアンスを伝えることができそうもないので、
省略、すいません…。


あと、この人は歌うことで自分を見つめているんだなぁ、
ということも、思った。
ソロだと、詩とメロディーと声がものすごい生々しく出てくる分、
余計に思ったのでした。


バンドはバンドの良さがあって、ソロはソロの良さがある。
ANATAKIKOUのワンマンの前に、
まあきさんのソロワンマンをみられたことは
ほんとうにわたしにとっても意味があった。
だって、わたしも探しているんだもの。
なんでこんなにまあきさんの世界や
ANATAKIKOUの歌が好きなんだろうっていうことを。
たぶんそれもわたしにとっての自分探しであると思う。