レコーディングライブ イン ムジカジャポニカ

city_diving2011-02-22


名嘉真祈子(トルネード竜巻)/松浦正樹(ANATAKIKOU)/
大野裕也(fugacity)/前田栄達(エレクトリックギュインズ


これは行くでしょう。
正直、普通のライブだったら、躊躇してたと思うんだけど
ボーカリスト4人が、公開でレコーディングし、ミックスし、
その音源のCDをお持ち帰りできるという。
そんな、音ができていく過程をみれるなんて、
そうそうないし!
個人的には、松浦さんとまえたつさんの共演みれるのも、
ポイント高い。
去年、大阪のラジオでふたり共演して、
マエタツさんの「星座」という曲を一緒に歌ってたんだけど、
それがすっごいよかったのね。
そのことがきっかけで、今回へ繋がったらしくて
こりゃ行かねばと思って、強行スケジュールで行ってきた。


5時スタート。はやいです。
こんな明るいうちにムジカ行ったのはじめてかも。
お客さんの数は正直こじんまりとしてましたけど、
もったいないなー、こんな機会そうそうないのに。


歌詞カードをいただきました。
マエタツさんの曲「休日」
「恋するギュインズ」に収録されている「誰も知らない」
松浦さんのソロのCDRに入っている「HISTORY
この3曲のレコーディングをしました。


とてつもなくゆるーい感じではじまって
この4人があつまったいきさつなどの話もありつつ
マエタツさんも「みんなご飯でも食べながら見てください」と
5,6回くらいは言っていたくらいの、ゆるい流れで。


まずは「休日」
あとあとおっしゃっていたのだけど、
休日という曲は、マエタツさんが20歳ごろに作った曲なんだそう。
偶然にも、松浦さんのHISTORYも、20歳ごろの曲だそうで
気が合うねとかなんとか。


ドラムは打ち込みの音、そこから1つ1つ音を重ねていきました。
松浦さんがギター担当。マエタツさんがベース、名嘉さんのピアノ。
よく考えたら、それぞれ、楽器単体の演奏を聴く、ということが
そんなにないよなー、と。
松浦さんのギターの弾き方の癖というか、なんというか。
苦手なコードだからと、たいへんそうでした。
そしてマエタツさんベースうまい。


納得行かないところは撮りなおしたりしつつ
ボーカル、コーラスも重ねていきます。
大野さんのハモリの録音がすごかった。何度やってもうまくいかない、
けだるい感じに歌うのがすごいステキなのに、
ぜんぜん音程合わなくて、
しまいには「とりあえず続く」を
「とりあえず進む」と何度も歌ってしまったり(笑)
あのときのおもしろさったら、なかった。いい味でした。


録音は、アナタキコウの新しいアルバムも撮ったという
松浦さんの同級生の森野さんが。
すごいね、パソコンですぐに音を消したり、
音量変えたり、エフェクトつけたり。
それで何度も確認しつつ、また音を足していったりっていう過程を
みていけるってのは、ほんと貴重だなあ、と。


1曲目の録音が終わり、休憩はさんで2曲目。
「誰も知らない」
これはマエタツさんと、名嘉さんさんの二人で撮ってました。
名嘉さんの歌声がこれがまたすっげえよかった。
かっこよすぎる…。
シンプルに、ギターとピアノとふたりの声と。
これはけっこう早く録音おわったかな。


最後に松浦さんのHISTORY
自分の曲だから、かなり好き放題なカオスな流れでした(笑)
ANATAKIKOUお得意のダブル(同じボーカルを二つ重ねる)たくさん、
いたるところに、松浦さんの変な言葉が乗っかったり。
(例:タケノコタケノコ)
その横では、マエタツさんが雑誌読んだり
「ソーセージのはいったパスタちょうだい!」と
パスタ食ってたり(笑)
(しかし実際はソーセージではなく、ベーコンで、
厨房のほうから「ソーセージ!?」
みたいな声があがってて可笑しかった。
運んで行ったのが田中成道さんだったのもナイス。)


名嘉さんのピアノと歌。
HISTORYに名嘉さんの声がすっごいマッチしてた。
松浦さんの曲、女子ボーカルすっげえいいわ。
前に女子バンドやりたい的なことおっしゃっていたのも、納得。


そしてマエタツさんと大野さんのハモリ。
すごいわたし好みのハモリを、きっちりとこなすマエタツさん、
そして大野さん、一番出番が少なかったのに
(もうちょっとあってもよかったようにも思いましたが)
なんか録音の過程が一番面白いことになってて、
今回の4人のメンバーの妙をすごい感じた。


ギターとベースと口笛は松浦さん。
口笛さえもダブル。
最後はお客さんも参加しての、リズム。手拍子。
みんなで立ちあがって、一緒に歌ったり。
終わり方はビートルズのヘイ・ジュードみたいな、
みんなでわーっとなったんだけど
松浦さんの放った「伝説の少女に〜」がとてつもなくエッジがきいてて
みんな爆笑しておわったのでした。
さすがに疲れたけどすごい楽しい時間だったよ!


5時にはじまって、結局9時半かなレコーディングが終わったのは。
そのあと、ミックスの作業があって、それを待つ間カレーを食べたり。
森野さんとマエタツさんがずっと作業してらして
松浦さんが思っている音にはなってないだろうねー的なこと
おっしゃってて、ほほー(笑)と思っていたんですが
出来上がったものが、流れたらすっごいHISTORYベースの音が大きめで
松浦さんベース撮ってた時、けっこう苦戦してらしたから、さすがに
「撮りなおしたーい」って(笑)


それにしても時間ぎりぎりでした…。ムジカ出たの11時頃だもの。
遅めのバスにしていたのだけど、もうほんとギリギリの時間で
一番最初にCDいただいて、
いろいろ気を使わせてしまい申し訳なかったです…。
や、でもすごい嬉しかった。ありがとうございました。

柑橘系の香り〜と松浦さんが歌っていたところから。


この後4人は、大阪の2つのラジオの番組に出て、HISTORYが流れてました。
あのカオスなHISTORYが電波にのってた(笑)
わたしすごい運がよかったのは、2時のほうのラジオは
まだバスがラジコ県内で、聴けたん。数分遅かったら聴けなかったら
かなり奇跡的。
東京からきたお客さんもいて、帰りぜったい間に合ってないとか
言われちゃってたけど、ぎりぎり間に合いましたよう(苦笑)


しかしながら、ほんっとに行ってよかったとしみじみと。
家に帰ってからCDが聴ける喜びもそうなんですけど、
ずっと一部始終創られていく過程を観ていたので
音を聴くだけで、いっきにぱっと情景が浮かぶのですね。
なんか変な音が入ってたり、ピッチ妙なとことか、
間違っているような部分もあるけど、
あの時間が凝縮されてるから、なにもかもが愛おしく思う。
ほんのちょっとの時間参加できただけで
何度も何度もCD聴くくらい嬉しいのだから
きっと、自分らが全力で創った音が形になるって
こんなもんじゃないだろうな愛おしさとか嬉しさ喜びとか。
そういうこと一滴でもふれられたこと、
感じられたことが、嬉しかったし、
忘れたくないなと思いました。




心残りは、マエタツさんにギュインズ東京でも待ってます、と
伝えられなかったこと、、かなあ。
マエタツさんの間が好きだ、やっぱり。
マエタツさんと松浦さんの、あれやこれや話も
たくさん聞けたのも楽しかった。ふふ。
マエタツさんの曲と松浦さんの曲だったのも、
個人的にはほんとに、嬉しすぎる今回のレコーディングライブでした。