ANATAKIKOU「甘い十年の不思議」@京都ミューズ

city_diving2011-12-20

2011年12月17日(土)
楽しみにしすぎて、喉がからからになるくらい、
でも本当に行くことができて幸せだった。
なんていうか、愛し愛されの温かい時間だった。


シークレットゲストなんて、みんな誰も声に出さなかったけど
どう考えたってほくちゃまじゃん!って思ってたはず。
じっさいそうだったんだけど、でもやっぱりいろいろ複雑な心境があって
でもきっとそういう怖さって
本人たちのほうもかなりあったんだろうと思う。
ただ、ANATAKIKOU10周年記念という名目でずっと今年やってきて、
そこにほくちゃまがいなかったことになるのは、
ちょっとさみしいなって思ってた。
でも彼らはそういうことはしなくって、
ちゃんとほくちゃまを呼んでくれて、
また三人の並びが観れたことは、とてもありがたいと思ったし、
ステキな人たちだなって!!


最初、ゲストがたくさん発表されたときに、
少しうーんって思ったのが正直だったんだけど、
でもね、ライブみてよくよく思ったのは
今回ゲスト呼んだのはもしかして、
アンコールでほくちゃまを呼ぶためのクッションだったのかもしれない。
たぶんほくちゃまだけがあそこに呼ばれてたら、
もっと複雑だったろうと思う。
人数多い方が、みんなで、わー!!!ってわちゃわちゃお祝いできたし
3人の姿を受け入れやすくしてくれたんだろうなって、
そんな所に優しさと愛をとても感じた。
でも、まあ、そのクッションは本人たちのほうが
大きかったのかもしれないけど。


コラボ曲も思っていた以上にすごくよかったし、
今回の形でライブみれたことは、本当に良かったです。


京都ミューズの中も、今までのANATAKIKOUのポップやフライヤーが
たくさん飾ってあった。もう、そういう気持ちからして嬉しすぎる。
客入れの時も大画面でPVが流れていたし!
久しぶりにレモンのPVみて笑っちゃった。

プレゼントのCDも立派!クリスマスカラー
こんなにいただいてばかりで
何も返せないのに、、、とちょっと思ってしまうくらい。
だからライブ観に行くしか、ないのだよねほんと。

ちゃんとSNT-005なんだなこれ。


寒がりのセーターシック/アニマルがマニュアル/フラストレーション
/不思議なイト/いけないところで/
レモンの涙(間瀬さんと)/潮騒のまま(イエイエちゃんと)
/シンデレラ/今日も明日も/リリー/うろこのない魚(べべチオと)/
しんしんと(新曲)/RUNAWAYFROM/曖昧な天国に捧ぐ
/ニューライト/春はまだ(森寺さんと)
<アンコール>
五つの夜まで(ゲストみんなにほくちゃまと)、MY GIRL
幻想港町(幕が閉まったあと、大きな画面でPV流れておわり!)


いつものクロコダイルで登場。松浦さんも藤井さんも白シャツ!
松浦さんの、「今日はありがとう!!!!」という挨拶から
みなぢさんと松浦さんの呼吸が聴こえる入り、寒がりのセーターシック。
今日は全体的に藤井さんのコーラスもよく聴こえたなあ。
松浦さんの声もとてもよかった。この曲のアウトロのきれいさったら、ね。
そしてアニマル、最初の藤井さんのドラムの
たったんたったんから松浦さんのしゃべり
「ひと足早い京都の雪、みなさんの肩に雪が舞いおりてますか!」
と、いきなり雪、雪、言われてお客さん困惑しながら失笑、
このパターンたまらん(笑)
曲もやっぱり藤井さんのコーラスがとってもよく聴こえて
「ハイハイ!」の掛け声とか男臭くてなんかおもしろかった(笑)


今回のシーンのテーマはとにかく「雪」だったね(笑)
1曲目2曲目でお客さんの肩にかかった雪が、3曲目でとけた、と。
しっかし最初っから、
松浦さんめっちゃ気持ちが感傷的になってんじゃないかって
そういう雰囲気を醸し出しまくってて
(実際そうだったみたいで後で言ってた)、
京都ミューズだと、実家にいる感とか感慨深さとかが
色濃く出るライブなんだよなー今回も例にもれず。
バンドとしてのパキパキした鋭いカッコよさは、
全体的に11月の月見ルの時のほうが断然良かったように思う。
でも、実家感のあったかさなんだよ。これたぶん東京じゃみらんない。


4曲目にまさかの「不思議なイト」
学さんが、キーボードを、ふわっと鳴らして、
なんの曲だろうって思ったらまさかの不思議なイト!!!!
これ話せば長くなりますが、
とにかくこの3年くらいずっとずっと聴きたいと
願っててだけどずっと叶わなかった曲。
でも今日はなんでだか、ぜったい聴けると確信していたのも、
自分でも不思議だったんだけど、
とにかく心臓がぎゅうううってなった。
音源だとアコギの音が印象的なんだけど、エレキで。
歌いだしのエレキと松浦さんの声がまた青春感あってさああああ!もう!
でも原曲イメージから、離れることのない今のANATAKIKOUの音になってて
しかも松浦さんもすっごく丁寧にやさしく歌ってて
なんだかもうここの時点でもう悔いはないって思ったくらい!
4曲目でもうこの感じ、よっぽど自分のほうが感傷的じゃないか!!!
みなぢさんの横揺れもかわゆかった。
そこからの「いけないところで」
藤井さんのドラムの突き抜け感、松浦さんもおもいっきし歌ってて
そこからのアウトロがたまらんかった!
ANATAKIKOU、ほんとイントロ、アウトロ聴かせるよなあ。
ライブだとそれがものっすごい際立つ。


藤井さんの4つ打ちリズムに合わせて松浦さんのMC
(ドラムに合わせてしゃべるの好きだな!)
お客さんの拍手をあわせたら、でっかい団子虫になる!
その団子虫を蹴り飛ばすゲストを紹介!!!って、まず最初のゲストの
カルマセーキ間瀬さんが、気持ち悪いダンスと高いテンションで登場(笑)
「レモンの涙」
もってきた歌詞の紙を客席に投げ込み、
案の定、間瀬さん歌詞間違ってたんだけど(笑)
ものすごいダンスでかけめぐっていたのがおもしろすぎた。
(終演後ちょっとお話したら、
あんなに動くことそんなにないって言ってたw)
間奏部分でカルマセーキの「もぬけの殻」を入れたのがすごかった。
その直後にレモンの「じんせーいはー!」に戻ったんだけど
松浦さん「なにこれーー!?」って叫んで、くっそワロタww
ほんっと、ものすごいレモンの涙だった。間瀬さん恐るべし。
松浦さんがチューして間瀬さん帰っていったよww


そして次のゲストがYeYeちゃん。
あんだけ間瀬さんがぐちゃぐちゃにしたステージの雰囲気を
がらっと変えた所とか、やっぱすごいよなあって。
曲は松浦さんが女性に歌ってもらいたいと思ってつくった「潮騒のまま」
曲に入るも、松浦さんのアコギの音が鳴ってなくてとまって。
それを、学さんの分け目のせいでハウったって、
ちょっと和ませた松浦さんえらいなあって思いつつ、学さんが
ものすごい分け目気にしちゃって、それがものすごい面白かったw
潮騒、やっとちゃんと聴くことができたのが嬉しかった。
ほんとYeYeちゃんが歌うことで、
女の人の姿が具体的だけど幻想的に見えてくるような
そういう、夢と現実のはざまみたいな感じになるんだな。


藤井さんの4つ打ちリズムからの「シンデレラ」 大好きだ!
正直、月見ルんときが良すぎだったな、とは思ったけど
「境界線に巻いた種が」の声がとてもきゅんとした。
もう細かいことでも思ったこと全部書くんだ今日は!!!(笑)
個人的に思うのは松浦さんの歌は、おさえている時より
キーの高い部分をおもいっきり歌っている方が、
きゅんとくることが多い。


次の曲入る前に、
松浦さんのギターというかエフェクターの調子が少し悪くて調整。
「いけない彼女が、こういう大事な時にそっぽ向くんです」
エフェクターを彼女って呼ぶのちょっとドキドキしたな…。
(そういう例えに弱い)
「今日も明日も」聴けば聴くほどいいよねえ、
やっとつかめてきた気がする。
そして「リリー」新しい曲のあとに、昔の曲のリリー。
でもどれも、アナタキコウだなあ。


サポートのお二人がこそっといなくなって、
次のゲストはベベチオ!わー!はやせさん髪の毛切ったね!
松浦さんが最近はやせさん福山に似てるとか言ってたけど、どうだろう(笑)
ベベチオは明日ワンマンなのにかけつけてくれたそう。さすが。
ベベチオっていう名前になる前に、
ティッシュっていう名前にしようかと思ってた
とか、同じマンションに住んでるとかそんな話をしつつ、
コラボ曲ははやせさんが好きな曲だという「うろこのない魚」
今年、松浦さんのソロ観に行けなかったから聴いてなかったから
このしっとり感!!!久しぶりでたまらんかったし、
はやせさんの歌もよかった。
ふたりそれぞれの歌がすっごくよかった。
あのふたりならではの息づかいだろうな。
藤井さんも、そんなにたくさん入ってくるわけじゃないんだけど、
あの音入ってくると、なんか、ああ、アナタキコウって思えたりしてさ。


ここでベベチオが帰っていって、藤井さんがサポートメンバーを
あらためて呼び込もうよ!と意気込むも、
普通にみなぢさんも学さんも入ってきて、
少しがっかりしてる藤井さんかわいかった(笑)


プレゼントCDの話とか、物販の話とか。
物販で売るはずのCDを、松浦さんが持ってくるのを忘れたとか(笑)
グッズ、昔のグッズがけっこう売ってて、それも嬉しかったよなあ。
勢いで買ってしまったよパーカー。


まったくの新曲、そのプレゼントCDに入っている「しんしんと」
というクリスマスソング!雪降ったー!!!!
ああんもう。好きだ。
なんだろうこのどことなく懐かしい感じのする(80年代ぽい)
一歩間違えると何時代なの!?って感じだけど、おしゃれな
だけどゾワゾワするこの感じ。
結構短い曲なのに、すっきりというかやるせなさもある、この感じ。
このどっちなの!?みたいなキワキワなのもうほんと好き。
新曲聴ける幸せよ!!!!!!


そしてRUNAWAYFROM。
この曲も、わたしはちょっとやっぱりどことなく懐かしい感じがあると
最初聴いた時に思ったのでこの流れ見事。
最初の4つ打ちから、歌に入る瞬間がほんとうにたまらん。
そして「曖昧な天国に捧ぐ」
藤井さんのカウントが元気いっぱいでたまらんくて
っていうかほんっとこの曲の藤井さんのドラムが好きすぎる!!!
もう全身!って感じ。(言いたいことわかってくれ!)
でも松浦さんの歌もちゃんと聴こえたし、ほんと好き。
初めてこの曲を京都ミューズで聴いた時は
ちょっとバラっと聴こえてどうしようって思ったくらいだったけど
同じミューズで聴いて、ワクワクふわふわできるくらいのバンド感、
感じられて嬉しかったのです。


そっからの藤井さんのフロアタム、きたー「ニューライト」
もう今日ほんっと悔いがない!!!!!
「不思議なイト」と「ニューライト」は、
勝手に「イト」ソングとして考えてて
っていうか、わたしのiTunesで聴いている上位にこの2曲があるので、
もうこの大好きな2曲いっぺんに聴けたのがもう幸せすぎました。
どっちも今日聴けるんじゃないかって思っていたので、余計。
同じ向きを向けている気がして。
イントロのギターフレーズもたまらなく、
そんだけでも少し泣きそうになったりもした。


「出発進行」のライブの時は、松浦さん歌えなくなっちゃったけど
今日はちゃんと届けてくれたね。 
ちょっとあの日のことを想ったのは、わたしだけじゃないはず。


松浦さんチューニングの間、少し藤井さんが話。
みんなありがとうー!!!って、お客さんの顔をみたいから
会場の明りを明るくしてとお願いしてた藤井さんにきゅん!


そして松浦さんが、やっぱり今日は雪が降ってるとかそんな話から、
最後の曲、そしてゲストの森寺さん!
アナタキコウというバンドのきっかけを作ってくださった恩人だそうです。
森寺さん、怪盗ピスタチオTシャツきて、
ピスタチオの殻をバラまいて登場したのに
松浦さんがそれを言われるまで気がつかないという
森寺さんかわいそうなことに(笑)
「春はまだ」森寺さんのギター入ると
また藤井さんのドラム答えるよねえ!!!
本編最後にみんな笑顔いっぱいの春はまだ、すっげよかったー。


アンコール。めっちゃテンションの高い松浦さん。
「ありがとうもろこしー!!!!」って(笑)
みんなが粒だよー!
粒ぞろいのみんなが集まってワンマンなりたってるー!!!
って、またうまいことを(笑)
そして即興で松浦さん歌いはじめたら、
メンバーがそれに合わせて音ならして
むっちゃくちゃおされな曲演奏して、すっげえカッコよかった。
その歌に合わせて、呼びこまれてゲストのみんなが出てきて。


そしてもう一人、呼びたい人がいる、と、「ミュージックスタート!!!」
ロンリーチャップリンに合わせて、ほくちゃまーーーーーー!!!!!
ほくちゃまー!!!!!!!
歌い出すのかと思いきや、微妙にかみ合わずずっこける、
松浦さんとほくちゃまのやりとりww
ほくちゃまも、いろんな感情降りまじっている模様、
そりゃそうだよなあ…。
持ってきたお酒を、みんなで回し飲み。


そして突然入る、藤井さんのドラム、そう、「五つの夜まで」
もうねこの瞬間から、完璧に、
松浦さんと藤井さんと北條さんしか見えなくなったよ。。
あんなにステージに、たくさんの人数の人がいたのに、
嘘みたいだけど、漫画みたいな感じに、
ほんとに3人しか見えなくなって聴こえなかった。
あの藤井さんのリズムに、
ぶれないほくちゃまの歌、ハモる松浦さんのハーモニー。
もうこんなん。。。
今のANATAKIKOUも大好きなんだけど、
やっぱり三人のANATAKIKOUのトライアングルって完璧すぎるや…。
なんかちょっと見せつけられてしまった。
わたしはあの瞬間、笑顔でみられていたのだろうか。


恒例の即興コーナー。「甘い言葉にも〜」の所のメロディーを
即興の歌詞で歌うのだけどみんな本当にそれぞれ味が出るよね。
たいらさんのゲストメンバー全員入れたのもステキだったし、
YeYeちゃんがリコーダー吹いたのも、らしいよね(笑)
森寺さんはギターを聴かせてくれた。
はやせさんはなんだったかな、一番ネタ言いまくってた(笑)
北條まぐれで年金もらう!とかだったかな(笑)


最後の締めでほくちゃまだったんだけど
これからもずっといかしたやつらがいるから大丈夫。
っていう感じなことを歌って
もう号泣寸前だった。
ライブ中には泣かないと決めているから、堪えたけど。
ほくちゃまあああああああ(涙)


ここでゲストがみんな帰って、ステージ静かになってものすごい余韻残像。
裏でゲストが爆笑しているのが聴こえたり、
でも松浦さんは切なそうにしていたり、
また学さんがさりげなく音を出してんの
それがまた余韻やばいの。


松浦さんの最後の話はとてもまっすぐだった。
今日は京都ミューズのゆきさださんが
10周年記念というので箱を開けてくれたこと、
みんな集まってくれたこと
ほくちゃまがあの時ここでお別れをしたのに今日かけつけてくれたこと、
それをどういう気持ちで見てくれるか、
でもみんな爆笑しててよかった、とか。
最後の「ありがとう」の言葉の力強さに、
こちらこそありがとう本当にありがとうという想いしか出てこないよ。


「MY GIRL」さっきも少し鳴らしていた学さんのキーボードの音の余韻から
イントロにつながったのが心臓ぎゅううってなった。
1番から少し涙声の松浦さん、後半はもう完璧に駄目で、
でも涙目でも涙声でも、音程外しても、めいっぱい歌を歌ってて
もうほんっとにこの人の不器用さったら!!!!!
藤井さんは何かを想うように、
ある瞬間に上を向いてドラム叩いていて、
そんで学さんはマイペースにキーボード弾いてて、
みなぢさんはすごくニコニコしてて
この瞬間をぎゅっと抱きしめたいと思った。
こっちが抱きしめたくなるようなライブするのは、ほんと変わらないな。
それは3人の時から。
変わらないな、そういう優しさ不器用さ人間臭さ。
そんなANATAKIKOUがとても愛おしい。
これからもずっとそんな愛おしい音を、声を、聴かせてください!


幕が締まってから、大画面で幻想港町のPV。
泣かないと決めてたけど、もう幕が締まってたからちょっと泣いた。
きっと3人のANATAKIKOUはいつまでもあの日の姿で。
でもそれをふまえての今のANATAKIKOUがあるんだ。
大丈夫。
この先も。
今日集まったみんなの温かさを感じながらそんなことを思った。


なんとなく、あの日の、ほくちゃまが抜けた
甘い出発進行の不思議からの、1つのアンサーのようにも思えました、
今日の甘い十年の不思議。
あの日の本編のラストの「旅のわかれ」からの今日の「MY GIRL」を想う。
手をかざして前へ、駆けてゆく僕ら!


10周年本当におめでとうANATAKIKOU!!!
これからのANATAKIKOUに幸あれ!!!!


くしくも、3人のANATAKIKOUのサインをもらえた感じになりました、ね。
わたしはその頃にサインをいただいたこともなかったので
なんだかちょこっと忘れ物を取りに戻れたみたいな気持ち。
そんな機会をありがとう。
ご一緒したANATAKIKOUファンのみなさんにも感謝。
今日の日の余韻とともに大切にします!!!
本当にありがとうございました。
大好きだーANATAKIKOU!!!!